星野蒼良さんのこと ~そしてこれからのばってん少女隊について~

3月28日、星野蒼良さんがばってん少女隊から卒業しました。

はじめてばってん少女隊の存在を知ったのは「killer killer Smile」のMVで
6人の艶やかな姿とそれに反比例するような激しい曲調、メッセージ性の
強い歌詞、そして星野蒼良さんの力強い歌声が印象に残りました。

それから何度かライブも見ましたがやはり彼女の歌声はとても耳に残るというか
いい意味で骨太さのある強さが感じられて優しいトーンの子が多いばっしょーの中で重要なバランサーを担っていたと思います。

卒業が決まってからもあの全力スマイルは全く変わることなく寂しささえもあまり感じられず「本当にこの子は卒業するのだろうか?」と疑ってしまうほどいつものそららの空気感のまま卒業の日を迎えました。

当日、配信で見た星野蒼良卒業ライブは本当に、本当に素晴らしくそこには後ろ向きな感情などまったくない、ただただ楽しくHAPPYな空気が流れていました。
嘘偽りなく彼女は100%アイドルをやりきったんだなと確信できる内容でした。

6年間、2190日、文字で書くのは簡単ですがとても長い時間です。
10代の女子にとってのそれは大人のとは比べものにならない重さでしょう。

願わくばこの6年という時間で得た数えきれない経験とメンバーをはじめとした色んな人との出会いがこれからの彼女の人生を助けてくれたらいいなと思います。
やっぱり私はばってん少女隊をやっていて良かったと心から思えるように。
「みんなが幸せになる」それが6人全員の願いなはずですから。

 

そしてこれからのばってん少女隊、突然の6人シルエットに今も数々の憶測が飛び交っています。
どんな形になろうとばっしょーがますます面白くなることには変わりないでしょうし私としては期待しかありません。
何よりこの卒業ライブの直後にこうしたサプライズを持ってくること。
こんな風にわくわくさせてくれるばっしょーがきっと星野蒼良が大好きだった「ばってん少女隊」だったと思うのです。

星野蒼良さんもばっしょーもまだまだこれから。突き進んでどんどん夢を叶えていってほしいです。

TEAM SHACHI「タフ民は優しくない〜パシフィコ成功に向けて向き合うべき問題〜」

いきなりなかなかのタイトルで申し訳ないのだがパシフィコに向けて思うとこがあったので書いてみようと思う。

 

TEAM SHACHIは前身のチームしゃちほこから数えてもうすぐ活動歴10年になる老舗ガールズユニットだ。
故にファン同士も完全にグループが出来上がっていて内部での流動もほぼない。
それは結束が硬いとも言えるが逆の危うさも持ち合わせている。

RocketQueenが発表された後、YouTubeでの広告効果もあり沢山のRQ新規が生まれた。
ツイッター上ではグッズを買い込み異空間ツアーが楽しみ!というツイートをする人も多く見た。

 

しかしコロナによってツアーは頓挫、その時張り切ってツイートしていた人の大半はアカウントが止まってしまっている。
これはコロナでツアーが無くなっただけが原因と言えるだろうか。


新規が求めているのお客様扱いのおもてなしではない。タフ民の輪に入れてもらうこと、自分がこのTEAMの一員なんだという実感である。

 

長くオタクをしている人ほど横の繋がりが重要である事はわかるはずだ。
ライブの楽しさとはライブそのものは勿論だが仲良くなったオタクと現場で会い、交流する事で生まれる連帯感や高揚感も大きい。
ライブそのものよりオタクに会いたいがために現場に通うなんて人も少なくない。


そんなものなくてもライブ自体を楽しむから問題ないよ。という人もいるだろう。
そう、矢継ぎ早にライブがあればそんな疎外感も気にならないかもしれない。矢継ぎ早にライブがあれば。だ。

 

たからこそコロナによってライブ、イベントが全部飛んでしまったあの時期、一気にRQ新規はいなくなったのだ。
ライブがなくなった時、モチベとして横の繋がりというのはとても重い役割を持つ。

ライブが無くなった事を一緒に嘆く人やまた会おうねと約束できる相手がいる事は大きい。
逆を言えばそれが無い新規がモチベを保つのは難しいといえる(それをやるのが運営の仕事だ。というのはまた別の話として)


タフ民は形骸的に新規をもてなすのがとても好きだ。新規ツイートした人に大挙していいねを押し、フォローするのが好きだ。
しかしその後はいくらその人がTEAM SHACHIへの感想をツイートしてもほったらかしである。

 

これはタフ民にとって「新規をもてなすこと」自体がイベントになっているからだろう。新規の為というかは自分らタフ民の楽しさの為にやっている部分がある(自覚的か無自覚かは別にして)
だが積極的に自分らの輪に入れようとは決してしない。


#〇〇と繋がりたい というタグ、アイドルオタクが同じファンと繋がろうとする時に使うおなじみのタグだが私は「#タフ民と繋がりたい」というタグほど反応のないタグをなかなか知らない。暇ならぜひツイッターで検索してみてほしい。

 

タフ民は(というかチームしゃちほこから続くオタク達は)もはや繋がりを求めていない。今のグループで仲良くしているのが一番心地よいのだからいちいち新しく人を受け入れたくはない。でも新規は増えてほしい。

 

当たり前だがファン同士が仲良くしたがっている、繋がりを求めあっている方が新規は留まりやすい。オタク友達が出来やすい方がライブに行きたい欲も上がる。いくら間口が広かろうとその後の居心地が悪ければ人は離れる。当たり前である。

 

古参の人ほど「間口広げるだけで十分だろ。甘えるな」と言うだろうがその当人もまだチームしゃちほこに勢いがありファン同士が活発に交流しようとしていた頃のファンだろう。それに助けられた部分は多いはずだ。
もう昔過ぎて思い出す事も出来ないんだろうが。

 

チームしゃちほこがTEAM SHACHIに変わったことで離れた人の中には未だにネチネチとTEAM SHACHIに苦言を呈す人も多い。だがそれは当時のファン同士の繋がりがあるからこそでもある。現タフ民と過去のしゃちオタが互いのTEAM SHACHIに対する想いはともかくとして未だ仲良くしているのは横の繋がりがいかに強いかの証明だ。

 

「新規は有り難いからとりあえず始めはもてなします。でもあなたを私達の輪に入れるつもりはない」
これが今のタフ民のスタンスだしこれを優しいと評するのはなかなかに滑稽である。

 

タフ民の中には自分らが盛り上がりたいがために「タフ民は優しい」とやたら言いたがる人がいる。
それをやっている人ほど「タフ民は優しくない」という事実に向き合わないとパシフィコの成功はないと思っている。
(もっと言ってしまえば優しいとは当人らが評価することではない)

 

運営もその部分を分かっていてビギナーズライブのような大胆な策を打ったのだろう。しゃちほこ時代からガチガチに固定化されたファンの流動性を上げなければもう先はない。

 

 

こんな耳の痛い話を最後まで読んでくれた人にはまず感謝を述べたい。
そして読んだ人の大半はタフ民を気持ちよくしてくれないこのブログに反感を持ち、見なければ良かったと思っただろう。見なかった事にしてくれればいい。

 

私は熱苦しいブログを書いて自分が気持ちよくなりたいわけでもタフ民を気持ちよくして褒められたいわけでもない。
ただTEAM SHACHIというグループを一日でも長く見たい。可能なら夢を叶えてほしい。それだけだ。
それくらい素晴らしいグループだと思っている。